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それちょっと、数字で説明してくれる?と言われて困らない できる人のデータ・統計術
- 柏木吉基
- SBクリエイティブ / 2015年7月31日発売
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ずぼらな青木さんの冷えとり毎日
- 青木美詠子
- KADOKAWA(メディアファクトリー) / 2003年11月1日発売
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各項目ごとにイラストエッセイのような感じで読みやすい。(1時間程度で読了。)
既に冷えとりの本は何冊か読んでいたので、
内容についても紹介されているアイテム・お店についても
新しく得た情報はありませんでした。
タイトルどおり、ズボラにゆるく実践されている冷えとりなので
冷えとりに少し興味がある人の1冊目に最適。
スピリチュアルな記述もあまりないのも好印象でした。
2020年4月11日
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ゼロからはじめる! お金のしくみ見るだけノート【100万部突破! 「見るだけノート」シリーズ】 (見るだけノートシリーズ)
- 宝島社
- 宝島社 / 2019年1月21日発売
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さよならミニスカート 1 (りぼんマスコットコミックス)
- 牧野あおい
- 集英社 / 2018年11月22日発売
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自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書
- 篠原信
- 文響社 / 2016年11月16日発売
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広報・PRの効果は本当に測れないのか?―PR先進国の実践モデルに学ぶ広報の効果測定
- トム・ワトソン
- ダイヤモンド社 / 2007年7月27日発売
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非道に生きる (ideaink 〈アイデアインク〉)
- 園子温
- 朝日出版社 / 2012年10月3日発売
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園子温自身が語る、自分の事と映画の事。
彼に興味があるからこそ、その生い立ちと映画作りへの思いや過去作の意図を面白く読むことができました。
語られるのはハチャメチャな人生で、そりゃあ作品もハチャメチャになるなぁ…と。
「非道に生きる」とは、自分を信じて、周りに何と言われようと自分が面白いと思うことだけを追求すること。
過剰に見えるグロテスクなシーンも、ただの道具。
作りたいのは、満足させながら覚醒させるエンターテイメント。
2014年7月28日
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ママハハ物語 (ちくま文庫 み 10-1)
- 宮迫千鶴
- 筑摩書房 / 1990年12月1日発売
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バツイチの「アステカ怪人」と、その連れ子の「Q太郎」と、「私」の家庭の日常。
筆者曰く、それは”ロックンロール・ギャグ・バンド”な我が家の”きわめてドタバタ調のスラップスティック・ブルース”。
3人の関係性とやりとりが軽妙で、とても面白く読んだ。
著者の論ずる内容がフェミニストっぽく、1987年の出版当時だと先進的だったんだろうなぁ。
自分にも子供が生まれたら、再読したい本です。
2014年7月11日
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ウォールフラワー (集英社文庫)
- スティーブン・チョボスキー
- 集英社 / 2013年11月20日発売
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映画を見た後、原作も読んでみました。
現代版『ライ麦畑でつかまえて』みたいな感じで自分のツボに入るかと思いましたがイマイチ…
主人公・チャーリーがラノベ主人公みたい。
自覚はないけど才能があって、ちょっとトラウマ持ちで、ふとしたきっかけから変わり者だけどステキな先輩達に囲まれて、そして恋をして…
そんなラノベ主人公・チャーリーがずーーーっとうだうだして、サムやパトリックと過ごすうちに精神の調子が良くなったり悪くなったりして、サムとパトリックが卒業するタイミングで何か前向きになって終わる、それだけの物語。
チャーリーは、パトリックに“壁の花(ウォールフラワー)”とも称された、一歩離れて静かに観察する(自分自身の事も!)スタンスを何度もサムに怒られ・諭されているけど、なかなか改まらない。
自分の思考も相対化して捉えて、最後の最後まで頑なに変わろうとしない所もどかしく腹立たしい。
時々、心に響く言葉(「人はたまに、自分を生きることをやめるために思考に埋もれてしまう」「物事はかわっていく、そして、誰の人生も待ってくれたりはしない」等)があったものの、おそらくチャーリーへの同族嫌悪の割合が多すぎました。
自分のどこかにチャーリーが居るから、もう見てられないんでしょう。
2014年4月6日
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現代社会の理論: 情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書 新赤版 465)
- 見田宗介
- 岩波書店 / 1996年10月21日発売
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2011/9/9〜
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あたりまえだけどなかなかできない 読書習慣のルール (アスカビジネス)
- 松本幸夫
- 明日香出版社 / 2011年6月20日発売
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2011/9/4〜2011/9/9
2011年9月9日
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次の町まで、きみはどんな歌をうたうの? (河出文庫)
- 柴崎友香
- 河出書房新社 / 2006年3月4日発売
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カキフライが無いなら来なかった
- せきしろ
- 幻冬舎 / 2009年6月25日発売
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夢野久作の恨みつらみ妄想を重ねた短歌に、繊細で美しいけれど何か怖い様なグロい様な「不安」を覚える絵が交じる。
夢野は短歌の中で「死にたい」「殺す」としきりに言ったり“気違い”と自称してアハハハハと笑ったりするけれど、きっと口だけなのだろう。
そんな自分を顧みて、「馬鹿………」と諦めた様に呟いているのが作者の真の姿だと思う。
編者によるピックアップと章立て、巻頭・巻末のエッセイは無い方が良かった。
全部の歌を収録して、夢野の短歌のドロドロのみで圧倒させて欲しかった所。
でも、巻末で編者が述べているこの本の性質はその通り。
“歌に詠まれた人々は、私らと変わらぬ孤独な心を持っている。他者との繋がりを求めては切り捨てるを繰り返す、矛盾した心だ。他者とは交われぬと自ら境界線を引いた心だ。隔離は暗部を優しく育てる。そして緩やかにタガが外れる時を待つ。(p.123)”
“危なっかしいが、その境界線を越えない節度こそ甘美(p.124)”
とにかく、この甘美な毒にかなり掴まれて惹き込まれた!
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格差、貧困、差別、抑圧の時代に夢野久作の<怨嗟の言葉>が、よみがえる!
独特の美学で注目を集める気鋭の作・演出家、赤澤ムックの手により掬いとられた数々の言葉(うた)。
夢野久作の短歌「猟奇歌」より百十六首を選び、章毎にほのかな物語を感じさせるために、八つの章に分類。巻頭と巻末にはエッセイを加え、さらに、美術家・重野克明の作品を配し、再構成しました。赤澤ムックの手により、新たな「猟奇歌」が誕生しました。
2010年11月27日
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かもめ (白水Uブックス 126 ベスト・オブ・チェーホフ)
- アントン・チェーホフ
- 白水社 / 1998年12月1日発売
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テルミン: ふしぎな電子楽器の誕生 (ユーラシア・ブックレット No. 83)
- 尾子洋一郎
- 東洋書店 / 2005年10月1日発売
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クリスマス・カロル (新潮文庫 テ 3-5)
- ディケンズ
- 新潮社 / 1952年11月1日発売
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タイトルは知っているけど、ちゃんと読んだ事がないディケンズの作品…
『ライ麦』で、ホールデンが嫌う語り口のディケンズ…
おそらく説教臭い話なんだろうな、と思いつつ、クリスマスを前に読み進めました。
最終的に改心したスクルージは、
・同時に泣いたり笑ったりする
・「いよう! ほう! いよう!」と言いだす
・息を切らせるほどにぴょんぴょん飛び跳ねる
・くすくす笑いが止まらず、息も絶え絶えになって泣き出す
・手がいつまでも震えている
といった状態になります。
あまりの躁状態に、「もしかしてこれは単純に改心してハッピーエンドではなく、
周囲の人が逆にスクルージを気味悪がって見放されるエンドなのか…?」とも考えましたがそんな事はありませんでした。
裏表紙のあらすじ通りのハッピーエンド。しかし私にはそこが面白くない。
簡単にあからさまに、ドケチな冷酷おやじが改心して…と心の中で冷笑していたら、
ラストの文章でたしなめられました。
“人によっては彼が別人のようになったのを見て笑ったが、彼はそういう人たちを笑うがままにしておき、少しも気にかけなかった。彼はこの世では何事でも善い事なら必ず最初にはだれかしらに笑われるものだということをちゃんと知っていた(中略)からである。彼自身の心は晴れやかに笑っていた。それで彼にはじゅうぶんだった。(p.149)”
決して好きな話ではないけれど、読者である私までも取り込んで
ディケンズの主張を突き付けられるのがはっとさせられる経験でした。
2010年11月23日
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半神 自選短編作品集 萩尾望都Perfect Selection 9 (フラワーコミックススペシャル)
- 萩尾望都
- 小学館 / 2008年2月26日発売
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FICTION! フィクション! (文春文庫 い 46-5)
- 石丸元章
- 文藝春秋 / 2006年3月10日発売
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フィクションというよりも、どこまでが嘘なのか分からないホラ話といった感じ。
時々出て来る残酷な死にネタ・トイレ系の下ネタは苦手ですが、とにかく面白い!
文章のリズムも良くてするする読んでしまいます。
梅宮アンナの顔面はある種のドラッグ、田代まさしの墓石でクスリを吸引し、あややもジャンキーの1人に…
と、ドラッグネタ満載の不謹慎POP!
エロ・グロ・下ネタ・不謹慎がオンパレードの中、
唯一とも言えるロマンチック(でもビター!)な「さよならルーシー」3部作が大好きです。
巻末の解説にありましたが、元章さんが和製サリンジャーだとは言い得て妙。
特に下記の短編が面白かった。
「状況、展開。そして、あきらめ。」
明るく明朗にボッタくられた一部始終について、状況・感想・展開・疑念・サービス・反応・まとめに分けて記述する。
「蟻」
書かれた指示通りにすると私にも“幻視”が見えて、ページをめくった瞬間ゾッとする。
「さよならルーシー Lucy in the Sky with Diamonds PART 1~3」
それぞれ描かれるルーシーは、身長が12m/12cm/120cmの女の子。ビターロマンチック!
「顔」
妻が視力を失ってから、何故か夫の顔は別人のものに変化していった。
最後までその理由は説明されないが、変化した後の夫の顔は誰のものなのか、突き放したラストがとてもビター。
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あっっっっっっっっ…脳細胞全開!虚構が混線した今どきの現実を材料に、鬼才が挑んだ前人未到のショートショート43編。ロマンチック&バイオレンス、猫もショックで喋り出す驚愕のストーリー。エッセイ、小説、コミック…。形式を超えた表現のコラボレーション。これ1冊で72時間トベます。
2010年11月9日
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小説中華そば江ぐち: アクマとタクヤのラーメン屋 (新潮OH文庫 102)
- 久住昌之
- 新潮社 / 2001年6月1日発売
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普段エッセイやグルメものはあまり読まないけれど、コレは良かった。
タイトルに“小説”とはあるものの、「江ぐち」は実在する。
「江ぐち」というラーメン屋さんが大好きな作者による「江ぐち」の観察妄想日記といった所。
最初はラーメンや店の作りを観察・ツッコミを入れているだけだが、4章「江ぐちを作る者たち」で妄想が爆発! そしてココが1番面白い。
直接本人達に質問する事なく、友人と共に妄想と小さな事実検証(他のお客さんとの会話に聞き耳を立てたり自転車に書いてある名前を覗いたり…)を重ねながらキャラクターを作り上げ、「タクヤ」と「アクマ」の性格対比表まで作ってしまう始末。
この妄想が膨らんでしまう所、「知りたい!」という気持ちが掻き立てられてしまう所、
作者の「江ぐち」への愛情が感じられます。
読了後、私のお気に入り中華そばを食べに行きたくなりました。
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そのラーメン屋は僕の青春だった。タクヤ、アクマ、オニガワラ。チャシューメンの懐かしい味。そして、愉快な友人たち。爆笑、哀切。これぞ、エッセイの傑作。
2010年11月6日