空想科学論争

  • 扶桑社 (1999年12月1日発売)
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感想 : 8
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本書は空想科学の世界を科学の視点からの解明に挑んだ柳田理科雄、歴史から解明に挑んだ円道祥之、そして空想科学研究所所長の木原浩勝の対談本である。
「ゴジラが上陸してきたら、日本人は何をすべきか?」
「ショッカーは、どうすれば世界征服を実現できるか?」
「ウルトラマンの、あまりに失礼な地球来訪態度を叱る!」
「万能兵器・海底軍艦の正しい使い道を模索する!」
「宇宙戦艦ヤマトの大航海が成功した真の原因を探る!」
「ゴルゴ13を『天才』と呼んでも差し支えないか?」
「人類は、亀なんぞに平和を託していてよいのか?」
という7本が収録されている。
最初の前提は守りつつも、柳田氏や円道氏が想像を膨らませながら好き勝手に解釈していき、木原氏が怒ったりヘコんだりする。
間違った発言もあるが、それも本書の内容を面白くしているとともに、注釈欄で誤りを謝罪している。
文系と理系の視点から空想科学を読み解く新しい空想科学の本である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 空想科学
感想投稿日 : 2010年1月15日
読了日 : 2010年1月15日
本棚登録日 : 2010年1月15日

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