ジャガイモのきた道: 文明・飢饉・戦争 (岩波新書 新赤版 1134)

著者 :
  • 岩波書店 (2008年5月20日発売)
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南米アンデス原産(山岳地帯)のジャガイモが、ヨーロッパ人によって「発見」され、その後、ヨーロッパ大陸、ヒマラヤ、日本の食と文化をどう変えたかについて、筆者のフィールドワークによる研究結果を交えた一冊。
最後に年米アンデスの原住民と生活におけるジャガイモの関係で終わるのも、円を描いているようで、おもしろい。

アンデスに驚くほどの種類のジャガイモがあること、それが高低差を利用して非常に効率的に栽培されていることや、世界を通じて、ジャガイモが人類社会に及ぼす影響が大きいことを知ることができる1冊だった。

良書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館で借りた本
感想投稿日 : 2015年3月29日
読了日 : 2015年3月29日
本棚登録日 : 2015年3月29日

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