ブッダのことば: スッタニパータ (岩波文庫 青 301-1)

著者 :
  • 岩波書店 (1984年5月16日発売)
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本棚登録 : 1944
感想 : 95
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・「犀の角のようにただ独り歩め」異国情緒と含蓄に溢れるとても良い言葉だ。
・今の日本の仏教のように「仏に縋り、仏に祈る」というのは随分と原型から離れたもののように感じた。
ただ、インドにおける仏教の発生がインドの風土と風俗に沿ったものであるなら、日本の仏教の発展もまた日本の風土と風俗に沿ったものであるのか。

・「二度とこの世に生まれることがない」のが最良だど幾度と唱えているが、これは反出生主義とどう違うのか誰か教えて欲しい。

・「自分で自分のことを言いふらすのであるから、かれは「下劣な人」である」は、各種SNSヘビーユーザーに刺さる言葉だな。
・執着するから、愛着するから苦しみが生まれるのだ、という意見はよく分かる。
それでも私は清濁併呑の人生もまた悪くないとも思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月31日
読了日 : 2022年3月31日
本棚登録日 : 2022年3月10日

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