ガチだガチだと(あるところでは)よく聞くので、ちょっと期待していたけど、「大陸」って言葉がこれ程似合う邦書があるだろうか。だだっ広い中国の大陸と、紙面からこぼれそうな桜の描写が美しい。説明の細かさもそうだけど、一気に読まないと、二人の儚さに負けてしまう。殺伐としてても冷ややかさはあまりない。最後まで一彰のキャラが掴めなかったしね。男女構わなかったり、あっさり人殺してみたり、李歐を求めてみたり、主人公が何考えてるかわからないっていうのも凄い(いい意味で)。
同性愛とはまったく感じなかった。これは女との性描写が再三書かれているからかな。ノーマルから変換するのと間逆だ。「友情」にしては行き過ぎているけど、プラトニックな愛だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
物語
- 感想投稿日 : 2010年1月2日
- 読了日 : 2012年8月29日
- 本棚登録日 : 2010年1月2日
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