李歐 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年2月8日発売)
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本棚登録 : 4506
感想 : 583
4

ガチだガチだと(あるところでは)よく聞くので、ちょっと期待していたけど、「大陸」って言葉がこれ程似合う邦書があるだろうか。だだっ広い中国の大陸と、紙面からこぼれそうな桜の描写が美しい。説明の細かさもそうだけど、一気に読まないと、二人の儚さに負けてしまう。殺伐としてても冷ややかさはあまりない。最後まで一彰のキャラが掴めなかったしね。男女構わなかったり、あっさり人殺してみたり、李歐を求めてみたり、主人公が何考えてるかわからないっていうのも凄い(いい意味で)。
同性愛とはまったく感じなかった。これは女との性描写が再三書かれているからかな。ノーマルから変換するのと間逆だ。「友情」にしては行き過ぎているけど、プラトニックな愛だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物語
感想投稿日 : 2010年1月2日
読了日 : 2012年8月29日
本棚登録日 : 2010年1月2日

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