聲の形(3) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社 (2014年3月17日発売)
4.13
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本棚登録 : 2100
感想 : 91
5

1~3巻一気読み。

これはぁぁっと思った1巻。
毎日が退屈な小6のショーヤは、耳の聞こえない転入生のショーコをいじめることを始める。
級友に担任、全てがイラッとさせられる展開で
ショーコ以外はマジで腹立つムカつくキャラばかりと思って、このまま2巻が読めるのか、だったのだけど
2巻は、ショーコいじめが学校側で問題になり
自分だけがイジメ加害者として、今度はいじめられる側に立ったショーヤの6年後。
中学でもハブられたショーヤは高校でも友達ができず
孤立し、『死ぬ前にやらなきゃならないこと』として
ショーコに会うのを目的とした結果
そのショーコと再会するところから展開。
会ってどうする、自分のしたことは謝って済む?
…葛藤です。

ここからショーヤは成長していくわけです。

3巻は
小学校時代の友達も絡まっての恋愛モードが入ってきます。

1巻のイライラさ加減を2巻以降で徐々に修復してくれていくんだなぁと思いながら読みました。
何より主人公の成長。
こいつ、1巻では本当にクソ野郎だと思いました。
小学生がいくら残酷だとはいえ、マジで腹立つ、と。
2巻以降はその頃の自分を振り返りつつ
いろいろ悩むわけです。
何も考えてなかったショーヤは、考える子になってた。
すぐに行動する子だったのに、躊躇いを覚えた。
そういう『成長』がたくさん見えるんです。
対するショーコの心情はどうなのかは読み手の想像の範囲でしかないので
そこが切なくもあり。
今後の展開が非常に楽しみな作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2014年4月27日
読了日 : 2014年4月26日
本棚登録日 : 2014年4月26日

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