「0から1」の発想術

著者 :
  • 小学館 (2016年4月6日発売)
3.89
  • (45)
  • (73)
  • (38)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 708
感想 : 73
4

「構想」。世界観を描くこと。
それを創ることで本書に書いてある技術はより活かされる。
このレベルの方でも、やはり基本のユーザ視点・メリットを見失うなと、基本の基本をいっているもんですね。

・ 技術的には優れていても、ユーザーから見たときに差を感じなければ、それは「差異」ではない
・ ライバルと比較しても解は出ない
・ 「濾過方式/大型」といったマトリックスではなく「おいしいコーヒー」というコンセプトを決めることで戦略的自由度が存在する
・ 戦略的自由度へつなぐ3つのポイント。スペックではなく目的関数に着目する
① ユーザーの目的を考える
② 目的を達成するいくつかの軸(方法)を設定する
③ 軸にそってどんなことができるのかを検討する
・ アービトラージとは市場の価格差=格差で利益を得るわけだから、この格差は十分に利益を生み出す。(ファストリテイリングのバリューチェーン開発の例)
・ 他社につぶされるくらいなら、自社の事業部につぶされた方がまし
・ 一度形ができてしまうと、それは「既存」になってしまう。PBとNB
・ の組み合わせがうまくいったとしても、そこにとどまっていては停滞する。だから変化させる
・ 1歩譲って5歩もらう
・ 重要なのは、客をセグメント師、かつほかの人に知られないようにシールドするということだ。ほかの人に、ある特定の客が得た利益がわからないようにしておかなければならない
・ 固定費は遊ばせておいたら金を生まない。遊ばせておくぐらいなら、少しでもいいから費用を回収する。そこにアイデアの芽があるのだ
・ ラストミニットドットコム→今この瞬間をお得な価格で楽しむ。固定費に対する限界利益の貢献の最大化
・ すべての新しい概念は既に存在している。小さな「兆し」を捉えて高速の早送りを行い、来るべき未来を想像する
・ 中間地点の発想は、同質のものの中間になにがあるか、と問うことだ。両極にばかりいっていた視線を、真ん中に戻してみるということである
・ 2つ上の立場で考える
・ RTOCS(Real Time Online Case Study)を行う際は「他人の立場に立つ発想」や「職位を上げる発想」を利用する
・ 新しいアイデアを出す際には、ファクツを集めたうえで「それらすべてが意味することは何なのか?」を問い直す
・ 構想は、コンセプトやビジョンよりも1つ大きな概念である
・ 構想は「見えないもの」を個人の頭の中で絵にすることである
・ その業界がセグメンテーションに振れすぎていたら「どんぶり」で勝負する
・ 企業の中で新規事業を立ち上げようとする場合に大事なのは、「外部の力を巻き込むこと」「会社がよけいな口を出せない(出さない)ようにすること」「成功した時のインセンティブを約束しておくこと」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 【ビジネス】発想法
感想投稿日 : 2017年10月28日
読了日 : 2017年10月28日
本棚登録日 : 2017年10月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする