讃岐典侍日記 (講談社学術文庫 193)

著者 :
  • 講談社 (1977年10月1日発売)
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感想 : 5

堀河帝の発病から死、そしてその喪に服しながら彼を想う気持ちを綴った讃岐典の回想録。平安時代の恋愛を考える時、やはり身分差というものが先に頭に浮かぶ。特に相手が最高権力者の帝であれば、二人の仲は現代の私達とは随分違うように思える。
だがそれが決してそうでないということがこの作品を読むとよく分かる。帝と女官という立場でありながら、二人はお互いを思いやる。見舞い客が訪れた時、そっと膝を立てることによって傍に伏している作者を人目から隠してくれた帝。その優しさは時代を経ても胸をうつ。
文章が冗長なところは気になるが、内容に非常に心惹かれた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 古文関係
感想投稿日 : 2006年5月15日
読了日 : 2006年5月15日
本棚登録日 : 2006年5月15日

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