平安時代に書かれた日記文学。時の権力者・藤原兼家との愛憎が赤裸々に描かれた作品。千年経っても人間がやってることはさして変わらないんだなと思う。
全編通して兼家の愛に振り回される姿が主だが、幸せな時期もあった筈なのに何故言及されていないのか、長年不思議に思ってはいた。それはこの作品の主眼を考えての構成なのだと補説で述べられているのを読んで納得。そういった点を計算して作品を組み立ててるとは、道綱母は「作家」なのだなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
古文関係
- 感想投稿日 : 2006年5月25日
- 読了日 : 2006年5月25日
- 本棚登録日 : 2006年5月25日
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