二人の愛人 (新潮文庫 ミ 1-1)

  • 新潮社 (1952年4月1日発売)
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本棚登録 : 37
感想 : 2

何の前情報もなくタイトルと裏表紙の紹介に惹かれて買った。
タイトルからしてどろどろの展開になるかと思ったが、主人公の友人と称する語り部を据えて、奇妙な恋愛事情を軽妙に描き出している。
どちらの女性も魅力的で、また、双方にいい顔をするヴァランタンも不思議と憎めない。
しかし最後どちらを選ぶのかと思ったら……そうきたか!と苦笑してしまった。
あの台詞について私の解釈が間違っていなければ、だが。

それにしてもパルヌ夫人の最後の言葉が粋だなあ、と感心した。かっこいい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外作品
感想投稿日 : 2011年5月18日
読了日 : 2011年2月6日
本棚登録日 : 2011年2月23日

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