るり姉

著者 :
  • 双葉社 (2009年4月15日発売)
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本棚登録 : 389
感想 : 86
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可もなく不可もない物語。この物語ではるり姉が病気になっていく経過がさつきの視点から書かれているだけで、あとの姉妹や婚約者、母からの視点からは過去の思い出としてしかるり姉が描かれていないんだよね。最後のみのりの視点から、勿体ぶって勿体ぶってようやくるり姉がさらっと妊娠付きで登場して、ああ無事だったのかって。それだけの物語。最後までるり姉どうなったの?って読者に我慢させるのはいいんだけど、だとしたら変な話、るり姉は最後、死んでなければいけなかったんじゃないかなと。多少なりとも感情移入した登場人物に穏やかではない話だが、少なくともこの物語は、るり姉を殺したがっている。るり姉がいない世界を描きたがっている。だからこそ、るり姉が出てきてからの不協和音がすごい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年8月28日
読了日 : 2015年8月28日
本棚登録日 : 2015年8月28日

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