最初の質問 (講談社の創作絵本)

  • 講談社 (2013年7月26日発売)
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みんなもそうしたと思いますが、質問に答えながら読み進めました。
『樹木を友人だと考えたことがありますか。』
え~っ!そんなことを訊くの?
(考えたことあるかな?子どもの頃あったかも知れないけど覚えていない。たぶんないな。)

答えを絞り出そうにも、きっかけすら浮かばなかったり、質問の意図がわからなかったり。
今まで考えたことのないことを質問されても…。答えに詰まる。

「最初の質問」というタイトルは、「あなたがこれまで問われたことのない質問」という意味かなと思った。

10分もあれば読めてしまうが、質問の連続で一つも模範解答がないんですね。
いせさんの答えが絵に隠されているのかと見返したがそうでもない。
『人生の材料は何だと思いますか。』の絵の具の絵は一瞬答えかなと思ったが、人生の一コマを表現する手段だよね。
答えは、(見たもの、感じた事、経験した事すべて)かな。

う~ん、と考えを巡らせながら何度もページをめくり直していたら1時間経っていた。
最初に答えられなかった質問は、1時間頭をひねっても答えがまとまらなかった。

『問いと答えと、今あなたにとって必要なのはどっちですか。』
これは(問い)だな。答えはなかったり変わったりする。問いが足りないかも。多すぎるのも困るけど(^^;

この本を閉じてしまえば、多くのことに無関心で"ぼぉ~"と生きてるいつもの日常に戻るんだろう。

年に1回くらい、このような"質問に答えられない自分"と向き合う時間を作ることは大切だと感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: *いせひでこ
感想投稿日 : 2020年1月19日
読了日 : 2020年1月19日
本棚登録日 : 2019年12月6日

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