赤朽葉家の伝説

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本棚登録 : 2601
レビュー : 540
著者 :
744さん 読了   読み終わった 

鳥取の旧家、赤朽葉というネーミング、千里眼など、横溝正史の世界を彷彿させる陰鬱さが大好物なので、第一部はワクワクしながら読んだ。万葉という特異な人物が魅力的ですっかりのめり込み、黒菱みどりとのエピソードも忘れられない。
ところが第二部は趣きがガラッと変わり、毛毬の破天荒な性格同様に突っ走るように駆け抜けて終わった。だが印象は強い。
第三部の瞳子は万葉、毛毬に比べたら普通で平穏だったが、そこに謎解きを持ってきたので、最後まで飽きずに読めた。かなりの長編だったが一気に読めたのは構成がうまいのと、登場人物の個性がしっかりしてたから。他の登場人物たちも魅力的だった。
それぞれの女の生き様や性格がその時代を反映していた。自分の母親、祖母のことを思い浮かべ対比しながら、その時代に思いを馳せて懐かしかった。
女ばかりでなく職工さんのように男も時代の波にのまれ、昭和という時代が終わったのだなと、哀愁と郷愁の思いが心に残った。

レビュー投稿日
2014年10月26日
読了日
2014年10月26日
本棚登録日
2014年10月20日
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