書きこみすぎない、厳選された言葉で綴られる端的な文章とスタイリッシュな会話という組み合わせは筆者の得意とするところ。プラス、「僕の愛したゴウスト」に通じる、日常と隣り合わせのファンタジーを描いた一作。ポール・オースターを想起させる作風。
勇敢で快活な美しい幼なじみと新進気鋭の憧れの女流作家と、三歩下がって振り回されながら付いていくタイプの気の優しい編集者。
三人の関係性に少しずつずれていくきっかけは、作家の愛犬だった・・・。
ほかの作品をどんどん読みたくなる作家なのに、もう他界しているのが惜しまれます。合掌。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2011年8月20日
- 読了日 : 2011年8月20日
- 本棚登録日 : 2011年8月20日
みんなの感想をみる