ジェインのもうふ

  • 偕成社 (1971年3月1日発売)
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感想 : 70
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ジャインのもうふの話を読みながら
わたしは大好きだったタオルケットの感触を
思い出していた。

生まれたころから使っているタオルケットというのは
まだあかちゃんの匂いが染みついていて
それがたまらなくしあわせなにおいだった。
肌触りもつかうごとにやわらかく 手に体になじんでいったから
ジェインが手放したくないくらい愛しくおもうきもちが本当にわかった。

だけど、すり減ってくたくたになって、
穴があいてどんどん小さくなって

そのタオルの末路が 一羽の鳥に運ばれていくのは
なんてすがすがしい最後なんだろう。
ちいさないのちが、そのあたらしい命に繋がれていくなんて
おもったこともなかったな。

だから、その命をつなぐ作業というのは
小さいからとか、大きいからとかではなくって

でも、一番大切なのは その毛布をとてもとても大事にしたから
その瞬間に触れてジェインがおとなになることができたことだと
わたしはおもうんだ。

捨てることなんてない。大事にこだわるならこだわったらいい。
けど、そこにあたらしいやさしさが加わるなら、なんてすてきなことなんdなろうね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 好きなものと出会ったら
感想投稿日 : 2012年8月30日
読了日 : 2012年8月30日
本棚登録日 : 2012年8月30日

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