The Memory Keeper's Daughter

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感想 : 12
3

昔、先に映画で見てすごく感動したので、すごく期待して読んだ。
http://q-eng.com/diary/2540

医者のDavidと妻のNoraの間に男女の双子が生まれるが、女の子のほうはダウン症だった。Davidは、娘は死産だったと妻に告げることにする。そして看護婦のCarolineに、内密に娘を施設に連れて行ってくれと頼む。
Carolineは、ひどい状態の施設に驚き、思わず赤ちゃんを連れて帰る。もう、この子に情が移ってしまったんだ。

その後、Norahは顔も見ることができなかった娘Phoebe の死(本当は死んでいないのだが)を悼み、苦しむ。
その場面は、かわいそうで、かわいそうで、私は号泣してしまった。

Davidが重大な秘密をかかえたことで、Norahとの関係もうまくいかなくなり、息子のPaulともいざこざがあったり、この家庭はボロボロ・・・。

最初は「Davidひどい!Norahかわいそう!」と思っていたのだが、だんだん、Norahの行動にも共感できなくなり、Paulも危なっかしくて見ていられなくなった。

また、Davidの悲惨な生い立ちが語られると、彼に同情の気持ちもわいた。でも、Davidの情けない性格には、いらいらした。

看護師のCaroline は、ダウン症のPhoebeを自分の子として愛情深くしっかり育てる。
Alという夫も得る。

しか~し、
結末が映画と全然違った!

映画を観た時には、最後で涙腺が決壊したのだが、本ではそうではなかった。
ただ、考えさせる感じで静かに終わっていった。

これはこれでいいのかな。
でも、全体的に暗かった。ドロドロしていた。
人間の弱い面がこれでもかこれでもかと描かれて、ちょっと閉口した。

Caroline だけは、強かったといえるかもしれないが、彼女の行動も不可解な部分が多く、あまり共感できなかった。

ダウン症のPhoebeの明るさとの対比が欲しかった。その辺、もっとたっぷり描いてくれたらな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 洋書
感想投稿日 : 2013年7月16日
読了日 : 2013年7月8日
本棚登録日 : 2013年4月26日

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