瀬戸内海の小さな島の小学校に赴任してきた機関車先生こと吉岡先生は口がきけない。その先生と児童たち、島の人たちとの心温まる交流を描いているのだろうけど、そのへんがよくわからなかった。
喋れない先生がどうやって授業をしているのか、どうやって子どもたちと心を通わせたのか、具体的にはほとんど書かれていない。剣道が強い、相撲が強い、修理がうまい、それはわかる。でも、この先生が子どもたちと触れ合うときはいつも校長の通訳(?)を介しているようで、結局校長がいなかったら何もできないんじゃないのか?
それでも、島で生きる個性的な人々やその生活、小さな社会の中で起こるいざこざや悩みなど、機関車先生抜きにしてもおもしろくて、スイスイ読めた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
和書
- 感想投稿日 : 2020年12月14日
- 読了日 : 2020年12月14日
- 本棚登録日 : 2020年12月13日
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