ミステリー性はほとんどないが、素晴らしかった。
早苗と力の母子が逃げながら、四万十、家島、別府、仙台、と点々としていく。
それぞれの土地で親切な人達と出会い、溶け込んでいく。その描写がとても丁寧で、方言も生き生きとしている。私も一緒に旅して、そこに住んだような気がした。
そして、仙台に来たところで「島はぼくらと」のヨシノちゃんが現れたのには驚いて、嬉しかった。震災のことも、親身になって思いやり豊かに描かれていて、そこは泣き通しだった。
また、この半年での二人の成長もよくわかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
和書
- 感想投稿日 : 2019年6月2日
- 読了日 : 2019年6月2日
- 本棚登録日 : 2019年5月29日
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