ろばのとしょかん コロンビアでほんとうにあったおはなし

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本棚登録 : 78
レビュー : 17
nejidonさん 本にまつわる本   読み終わった 

色鮮やかな絵本である。
主人公のルイスさんは、コロンビアの豊かなジャングルの奥に住んでいて、楽しみは本を読むこと。
それも、一冊読むとすぐ新しい本を買ってくるので、家の中は本だらけ。
ここまではよくある話だが、ここから先がひと味もふた味も違う。
ルイスさんは、本が一冊もない遠い山の向こうに人々へ、小さなロバの背中に本を乗せて届けることにしたのだ。
もちろん、その道は平坦ではない。

2000年からずっとロバに本を積んで運んでいるルイスさんは、実在のひと。
すでに5千冊にも及ぶらしいが、今も尚週末になると本を届けているらしい。
絵本に登場する小さな村の子たちは靴を履いていない。貧しい暮らしが見えてくる。
しかし、ルイスさんの届ける本を読む子たちの顔は、一様に輝いている。
親に初めて本を買ってもらったときの喜びを、思い出す大人もいるだろう。
本を読むことの喜びは、他の娯楽では決して味わえない深いものがある。
自分の環境がどんなであれ、物語の世界の住人にだってなれるのだ。
本と過ごす豊かな時間を、私も様々なひとに広げたくなってくる。
ルイスさんのようには出来なくてもね。

レビュー投稿日
2012年1月20日
読了日
2012年1月20日
本棚登録日
2012年1月19日
4
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