365日のほん

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本棚登録 : 220
レビュー : 17
著者 :
nejidonさん 本にまつわる本   読み終わった 

ブク友さんのレビューに惹かれて「読みたい」と思ったのが約2年前。
このたびようやく入手して読了した。
ほのぼのとした表紙の、365日分のブックガイドである。
ハンディサイズながらなかなか厚手でぽってりとした重量感。
四季に合わせて紙色を変えてあるため、閉じた状態の小口も美しい。
しかし、中身の充実度は予想を上回るものがある。

東京・荻窪にある「Title(タイトル)」という書店では、一日一冊ウェブサイトで本を紹介しているという。
店主である辻山さんが新たに本を365冊選びなおし、紹介文とともにまとめたのがこの本だ。
特筆ものはその紹介文で、短いものは100字程度、長いものでも200文字もない。
これが驚くほど巧い。
これだけ興味を惹くように書けるということは、全部読み込んだということだろう。
カテゴリーは広く、可愛いアイコンのイラストでご案内。
文学・随筆からはじまり、「自然の本」「漫画」「アート」「旅する本」「ことば、本の本」「考える本」「社会の本」「くらし・生活」「子どものための本」と分かれている。

スタートの春は3月から。桜色のページだ。
荒井良二さんの「あさになったのでまどをあけますよ」。おお、名作だわ。
7月1日の今日は、薄いグリーンの紙で「翻訳できない世界のことば」。
試しに一年の最後を見てみたらマーガレット・ワイズ・ブラウンの「おやすみなさいおつきさま」だった。なんて素敵な選書。見れば翻訳ものも古典も数多く入っている。
決して大げさでも何でもなく、これ一冊持っていれば一年間読む本に困らない。
私はもう、何冊もチェックを入れた。

「出会ったときが、その人にとっての新刊だ」という言葉があるらしい。
読書の幅を広げたいと思われる方、次は何を読もうかと迷われる方、これはお役立ちですよ。

レビュー投稿日
2020年7月1日
読了日
2020年7月1日
本棚登録日
2020年7月1日
39
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『365日のほん』のレビューへのコメント

夜型さん (2020年7月2日)

一冊の本を読み干すとまた新たな本との出会いがありますね。これも醍醐味ですね。

nejidonさん (2020年7月2日)

夜型さん、こんにちは(^^♪コメントありがとうございます。
久々の梅雨の晴れ間ですね。
「一冊の本を読み干すとまた新たな出会いがある」って、レビューに入れれば良かったなぁ・笑笑
でも「これ一冊持っていれば一年間読む本に困らない」って入れたから良しとしましょう。残念だけど。
そうだ!今「ルイス・ミショー」の本を読んでいます。
なんと8月4日が誕生日なんですって。
ちょっと嬉しくなったのでご報告します(^^)!

夜型さん (2020年7月2日)

読んでみなきゃわからない。フォレスト・ガンプのチョコレートみたいなものですね。

言葉の歳時記という本を味読しています。
同じく365日を楽しめる一冊です。

8/4、あまり特別感のない日でしたが、ぱっと明るく変わりました。
たいへんありがとうございます。

nejidonさん (2020年7月2日)

夜型さん、再訪してくださってありがとうございます!
ああ、「読んでみなきゃわからない。フォレスト・ガンプのチョコレートみたいなもの」とレビューに入れたかったです・笑笑
「読書の歴史」で思い知りましたが、良書であればあるほど自分の伝える力のなさに打ちひしがれますね。
「言葉の歳時記」は角川でしたら私のリアル本棚にもあります。
いいなぁ、ちょっと開いてみたくなりました。

「著者覚書」の中で見つけた記述です。1895年8月4日生まれ。良い本を手渡すことを使命としていた生涯は、かなり近いものがあるのではと思われます。
ラングストン・ヒューズも登場して、深い感銘のうちに読み終えました。

夜型さん (2020年7月3日)

『本の歴史』『読書の風景』などの類書のレビューも待ってますね。

角川のほうは未読です。
僕が読んでいるのは、金田一先生の新潮文庫から出ている本です。
月日になぞらえた言葉に面白いお話が添えられていて読む度に発見がある一冊です。
論理的なかっちりした文章ではないのですが、噺家のお話を聞いているようで読ませるものがあります。

偉人は素晴らしいですね。業績を残して。歴史に名を刻んで。そうして後世の我々は存在に気づくんですね。

nejidonさん (2020年7月3日)

夜型さん、その新潮文庫版にとても興味があります。
どんな内容なのか、コメントをいただいていから想像力をあれこれ巡らしております(*^-^*)
「本の歴史」と「読書の風景」は、いまだ巡り合えません。
私は会いたいのですが、あちらが望まないのかも(笑)
もう長いこと探す旅に出ているので、そろそろ出会うのかもしれませんね。

「ルイス・ミショー」を知らなかったのに、店の常連だったというマルコム✕やルイ・アームストロングはよーく知っておりました。
「きっかけを与えるひと」はいつも、佇まいが静かなんですよね。
本によって出会うことができて、本当に良かったです。

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