てつぞうはね

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本棚登録 : 273
レビュー : 40
nejidonさん 猫もの   読み終わった 

伸びやかな挿絵の、ミロコマチコさんの作品。
表紙でちょこっと首を傾けてこちらを見ているのが「てつぞう」で、裏表紙には白黒の猫「ソト」と「ボウ」が描かれているしくみ。
タイトルの通り、「てつぞうはね」と何度も語りかけてくる。
その「てつぞう」の可愛らしさを描いたものかというと、それだけではない。
猫が家にいるひとなら(そう、飼っているなんて決して言わないのが猫の飼い主さんの面白いところ。だって、飼っているんじゃなくて、あの子たちは家にいるんだからね)数々の「てつぞう」の描写は、うんうんと頷くところだらけだ。
「すわると おにぎりみたいな しろくて ふかふかの てつぞう」が、どんなに作者さんにとって大事な猫だったか、もうあふれんばかりだ。
春・夏・秋・冬の過ごし方なんて、「うん!!!うん!!!!」である。
それだけに、喪失の場面はそれは切ない。
ごく短い文章で綴られているが、その後に続く文章なしの1ページで、思わず涙をのむ。

「てつぞう」の亡き後は、今度は「てつぞう」に語りかける文章にと変わる。
亡くなってどれほど月日が経っても、愛おしいままの「てつぞう」。
ミロコマチコさんの「てつぞう」へのあふれる愛に、共感の嵐である。
ゆっくり読んで5分。
これはもう、4,5歳くらいから大人までOKかと思う。
「猫普及率」を高めるために(笑)、この一冊をぜひ。

レビュー投稿日
2013年12月25日
読了日
2013年12月23日
本棚登録日
2013年12月25日
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