後巷説百物語 (Kwai books)

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本棚登録 : 1338
レビュー : 161
著者 :
だらだらさん な行   読み終わった 

山岡百介のその後。かなり時間がたって倒幕後の話。山岡は一白翁と呼ばれるご老体になっている。
主人公は若い頃の山岡にちょっと似てる。主人公の笹村の周囲の人間が好きになれないけど、後日談とか所々に出る山岡と又市たちの思い出に惹かれて、なんとか読破。
最後の話が好きだ。
それにしても、山岡は又市たちを好評価しすぎだろう。大好きすぎる、と言っても可。
風鈴が置いてあって、その音がりん、と表現されていたのは、又市プッシュの結果じゃないかと勘繰っている。鈴の音とは似てないだろうけど、りんと鳴るたび懐かしんでいたのかも。
小夜の母の形見がよかった。山岡が最初に開板した本の奥付を又市が持っていたということは、又市もぎんもその本を読んだだろう。いざというときの保険だとしても、山岡が本を出したというのは知っていたのだ。偽名だったのにである。これは山岡も読者も嬉しい話だ。
おぎんの夫が気になる。又市じゃないといいんだけど。いや又市でもいいけど。山岡とおぎんが幸せになるという道はやっぱり無かったんだろう。寂しい。
小夜は大切に育てられたんだろう。山岡が死んだ後はどうするのだろう。働くだろうけど、女の子一人で生計大丈夫かな。
山岡の最後がきれいだと思う。白い人影は、山岡が又市といた頃の又市だろうか。山岡にも「御行奉為――」って言ってほしい。

レビュー投稿日
2013年7月9日
読了日
2013年3月10日
本棚登録日
2013年3月10日
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