美しい星 (新潮文庫)

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本棚登録 : 1731
レビュー : 191
著者 :
nekonokimagureさん  未設定  読み終わった 

三島由紀夫のSF小説。(!)これまで読んだ三島由紀夫の小説で一番好きです。
あるときUFOを見たことで、それぞれ地球ではない星から来たことに気づき、使命感に目覚める家族の話。

この小説には、苦しみながら生きる人類を全員安楽死させ、美しい星にしようと目論む異星人も登場するのだが、障害者施設を襲った、相模原の事件を思い出す…。
そして相模原の犯人も「UFOを見た」と言っているそう。
奇妙な符合だ。三島由紀夫は時代を見越していたのだろうか。

地球を滅ぼそうとする勢力と地球を守ろうとする勢力とのやりとりが非常に哲学的で文学的で、考えさせられた。

彼らは本当に他の星から来たのか、そういう妄想にとりつかれただけなのか、
まあ後者なんだろうけれど、
そこらへんが最後まで明かされず、余白が残されている点がとてもよかった。

信じたいものが、真実でいいのだ。

レビュー投稿日
2018年10月24日
読了日
2018年4月23日
本棚登録日
2018年4月23日
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