罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1987年6月9日発売)
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感想 : 581
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今読んでも衝撃的な内容で、善悪の新しい見方を提示してくれる。まさに金字塔ですね。
そして、登場人物が全員どこか欠けていて、愛おしかった。
どんなダメ人間にも美点や愛せるところがあって、これもまた人間賛歌だなと思った。
犯罪や善悪についてかなり深遠な議論してて、さすが名作文学。
哲学的でキレキレの名台詞たちに痺れます。
最後に救いがあるのも良いなあ。
許すことの尊さについて考えさせられた。
ラスコーリニコフの選民意識的な思想は、デスノートのキラに似てるとも思う。
それにしてもロシアの名前って覚えづらい上に、呼び名が複数あるため、だいぶ混乱した笑
ドストエフスキー自身が投獄された経験があるためか、心に迫る切実さがあった。
当時のロシアについても、もっと知りたいと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年4月23日
読了日 : -
本棚登録日 : 1999年11月30日

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