自動巻時計の一日 (河出文庫)

3.04
  • (3)
  • (3)
  • (16)
  • (0)
  • (4)
本棚登録 : 70
レビュー : 6
著者 :
nekonoteさん  未設定  読み終わった 

本日読了。
米軍基地の研究所に勤める、
さえない中年男性(当然作者自身と思われる)の、
何も起こらない一日を、
飾らない文体で淡々と描いた、
日記のような随筆のような不思議な小説。
小実昌さんはこの本を出版する際
出版社にタイトルは付けないよう、
しつこく頼みこんでいたそうだ。
出版社がこのタイトルを付けた意図はよく分かるが、
いかにも意味ありげな題名を人目に晒すことを
小実昌さんがどうしても避けたかったことは
想像に難くない。
小説的な嘘や飾りを廃し、
物語であることをかたくなに拒絶する作風は
小実昌さんの全作品に通底するもの。
ところで、主人公が作中で翻訳しているアメリカの小説は
本当に存在しているのだろうか。
架空の海外小説の主人公に
小実昌さん自身の出征体験を、
改めて語らせている、
そんな印象を受けるのだが・・。
どなたかご存知ではないですか?

レビュー投稿日
2013年1月31日
読了日
2013年1月31日
本棚登録日
2013年1月31日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『自動巻時計の一日 (河出文庫)』のレビューをもっとみる

『自動巻時計の一日 (河出文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする