タイトルマッチ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1993年12月6日発売)
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本棚登録 : 311
感想 : 19
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怪我をして現役を引退した元ジュニアウェルター級の世界チャンピオンの赤ん坊が誘拐された、犯人からの要求はお金ではなく、何と二日後に控えている同じジムの次期世界チャンプと期待されている甥のタイトルマッチ戦でのノックアウト勝を要求するものだった!

相手に負けろという要求なら理解出来るが勝利しないと赤ん坊を殺すという、不思議な事件に関係者、警察は戸惑う、そんな中、甥で必勝が子供を救う手段だとプレッシャーが掛かり軽い練習中に何と右中指の付け根の骨にひびが入りノックアウトどころか出場自体が危ぶまれる事態となる。

警察やジム関係者の協力により、犯人はチャンピオンに成れなかったボクサーが有力との線で捜査は進むが、試合迄の時間が無い為に並行して、怪我を隠したまま選手生命を掛けて試合に出場するという甥のサポートが慌ただしくなる。

左だけで勝てるのか、しかも、その後の選手としては使い物にならない、だが出場しないと赤ん坊が殺される、、、
悲壮な想いで元チャンピオプの叔父の子供の為に出場を決意する挑戦者、サポートするジム関係者、医師等、

これ、ミステリーなんですが物語終盤の挑戦者の行動は感動します、読みながら頭の中でロッキーのBGMが聴こえてきます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本小説・文学
感想投稿日 : 2021年4月17日
読了日 : 2014年1月2日
本棚登録日 : 2013年12月30日

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