拒食症・過食症を対人関係療法で治す

著者 :
  • 紀伊國屋書店 (2007年10月1日発売)
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以下引用。ためになりました。

過食症やむちゃ食い障害に比較的多く見られる「対人関係の欠如」は、引き込もりタイプではなく、「はたから見れば友達が多く自信があるように見えるけれども、本人は自信がなく、本当に親しい関係を持ったり維持したりすることができない」というタイプです。

こういうタイプの人にとっては、「親しさ」は「孤独」と同じくらいストレスになります。相手が自分の中に踏み込んでくることに不愉快さを感じても「ノー」と言えないので、親しくなるのが怖いのです。あるいは、自分の内面をきちんと伝えることができないので、常にいい顔をしてつきあうことしかできず、親しい関係は大変な負担になります。親しさが主にになってくるとどこかで関係を断絶してしまう、というパターンが、まわりから見れば「華やかな男性遍歴」などというふうに見えるのでしょう。実際のところは、安定した親しい人間関係を続ける能力の欠如であり、まさに対人関係療法の対象となります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年8月11日
読了日 : 2013年8月11日
本棚登録日 : 2013年8月11日

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