
これ読んでたら、昔習ってた煎茶道のことを思いだしていろいろ調べてしまった。茶机椀手前って書くんだな…音で覚えてるもんだから漢字知らなかった…(本関係ない)
名前だけは知ってる人についての本を読んでまた一つ潰せたなという感じ。料理関係でよく聞くから食通関係の人かとずっと思っていた。陶芸家だった。けど、いろんなことに詳しいようで華道やお茶についてのものが前半に。絵画、建築などに対しての話が後半に(きちんと目次になにについてあつめてるのか書いてあるけど)まとめられている。
こういった文章が好意的なものであることは珍しいことだとおもうので特筆することではないけど、「くそじじい」感すごい筆致で、編者あとがきの「度重なる離婚歴や他人を罵倒するときの口の悪さばかりが語り継がれているのを見ると、~」という記述もさもありなんて感じ。個人的には華道について書かれているところが一番好きだった。「花は足で生ける」(自然美を表現することが華道なのだから野の花を愛でる気持ちも知りもしないで生けられるのか?みたいな感じの内容。都会だと花やで買うしかないことにも触れながら)とか。
不満があるとすれば、いつ書かれた、あるいはどこに発表されたまなどの情報あったら嬉しかったなと思った。中野重治の本がそうしてあったから余計そう感じるのかもだけど。
なかなかまとめて読めないものを集めたものらしく、他の本でよく見かけるものも読んでみたいと思った。
博物館が世間から乖離しているという批判は、今もよく言われてることだから昔からなのだなと思ったり。西洋からの輸入だからいまいちなじまないのかな?
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絵ができぬことは絵のなってない証左ともみることができる。
従って絵がうまくなることは人間が口上していることだり、人間が口上すれば自然と絵はうまくなる。」
…これ、いわゆる絵師さんの人格に幻滅してファンやめるって現象がおきるときの…。ってちょっと思った。
- レビュー投稿日
- 2017年3月8日
- 読了日
- 2017年3月8日
- 本棚登録日
- 2017年3月8日
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