上下巻、読み応えたっぷりの力作。
忠臣蔵の話しは何度も映画やドラマになり、なんとなくは知っていたけど、大石内蔵助良雄(が正式な名前)がこれほどまでに忠義を主君を守る卓越した頭脳と懐の深い家臣頭だったとは。
武士の「君、辱められし時は、臣死す」この教えが1ミリもブレることはなかった。
そしてこの偉業なる遂行にあたってはなくてならない人物、、裏切り者にとそしりを受けひとり離れた米沢で鍛錬に励みむ赤穂藩の勘定方、大野九郎衛。
この書を読むまでその存在を知らなかったわ。
寺坂吉右衛門は有名だから認知してたけど、
ある意味、陰の立役者だよね。この人物を主役にした忠臣蔵も観てみたいし、読んでみたい。
最期は雪深い米沢の地で介錯もなしに、余程の気概を持って切腹したひとりの元赤穂浪士。
その顔はかすかに微笑んいるようにみえたというから、きっと良雄と再会して念願を果たせたことを喜びあっていたんだろうか。
これ、現代の俳優で一年くらいかけてドラマでやってくれないだろうか。(大河になってしまうか、それもよし)
「生きるは束の間、死ぬはしばしのいとまなり」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月5日
- 読了日 : 2021年5月5日
- 本棚登録日 : 2021年4月18日
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