一九八四年〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

制作 : トマス・ピンチョン 
  • 早川書房 (2009年7月18日発売)
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感想 : 1218
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1949年に世に出ていたのが信じられない。今読んでもまったく違和感なく、完成度の高さを感じる。共産主義への恐怖と皮肉が、人間の自然な欲求と寄り添って書かれている。あっけない洗脳も、自分が想像絶する拷問の世界がありそれをとおりこした人間の姿がいまよりもっと身近にあったであろう当時を生きた作者が書いたそれなのだから、と思えばむしろ時代感覚の差がまたヒリヒリしてよい。最後はバッドエンドだがきれいにおさまっていました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF小説
感想投稿日 : 2015年2月14日
読了日 : 2015年2月14日
本棚登録日 : 2015年2月14日

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