1949年に世に出ていたのが信じられない。今読んでもまったく違和感なく、完成度の高さを感じる。共産主義への恐怖と皮肉が、人間の自然な欲求と寄り添って書かれている。あっけない洗脳も、自分が想像絶する拷問の世界がありそれをとおりこした人間の姿がいまよりもっと身近にあったであろう当時を生きた作者が書いたそれなのだから、と思えばむしろ時代感覚の差がまたヒリヒリしてよい。最後はバッドエンドだがきれいにおさまっていました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF小説
- 感想投稿日 : 2015年2月14日
- 読了日 : 2015年2月14日
- 本棚登録日 : 2015年2月14日
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