作者自身2作目にして前作の続編。設定自体は
探偵役の「樋口真由」が高校1年生の時なので
前作から遡った事件になるんですね。学校も違うし。
名門女子高校の映研部と同学園に在籍する
アングラポップユニットのビデオ制作に
同校を卒業した新進気鋭の映像作家が一枚噛み
音楽映像制作の夏合宿が開始される。そこで
起る現実とシナリオと虚構の数々。
過去に起った少女監禁殺人事件とのリンク...。
フェイクとリアルが混じった状況下で凄惨な
事件が勃発...。
正直...長いw。全体の2/3辺りでようやく事件が
発生し、ようやく虚実混じった世界がクリアに
なっていく。まるでそこまでが茶番だったかのような
展開で後半と前半のギャップに少々戸惑います。
さらにはキーパーソンとなる人物のそもそもの
動機付けが異様な環境に対して薄い印象なのと、
事件に関連する人物があまりにご都合主義的に
揃っている...という根っこの部分が余りに安易な
気もします。
作品の細かい部分はかなり面白いのですが根幹が
あまりに現実離れしていて...基本的には面白い
作品なのに勿体ない。
作中で登場する音楽ユニット「HAL Project」が
使用するシンセ群に一番テンションがあがりましたw。
女子高生がProhet5使うなんて...ズルい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内作家な〜
- 感想投稿日 : 2013年2月21日
- 読了日 : 2013年2月21日
- 本棚登録日 : 2013年2月21日
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