<非婚>のすすめ (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1997年1月20日発売)
3.10
  • (2)
  • (5)
  • (19)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 77
感想 : 9
3

ん~!何から言えば良いか…。

メディアにちょいちょい顔を出すようになった森永氏。彼の言動に若干の不快感を覚え、 アンチ的感情を増幅させるためにと思い、手にした本です(笑)
国策(主にマインドコントロールによる大衆操作)によってつくられた出生率や戦後家族計画、 恋愛・結婚・セックスの三位一体主義の心理的アプローチの紹介、 現行税制面からとらえる合理的なライフスタイル等、目から鱗の内容になってますが…
如何せん経済学者的視点が強すぎて、現在新進気鋭の行動経済学から見たらもはや 『過去の遺産的論理』みたく感じました…。
つまり、税制面から見るとシングル世帯が一番コストパフォーマンスが高く、 現在日本社会では生涯未婚率が高くなっているのはその証左だと主張していますが、実際税制面の事を熟慮して結婚を考えている人は少ないと思うし、良否を別にして、今で言う『授かり婚(旧できちゃった婚)』によって想定外の結婚をする人も多いようです(特に地方)。
要するに理性的な行動をするはずもなく、仮に理性的判断ができても、それをいざ実行に移せるかは別問題であり、概して人間は理性的に行動しているという(理性万能主義のような)思い込みが前面に出ている感がありました。
当事者は当事者であるが故に全体を俯瞰することが難しく(所謂岡目八目、エミック・エティックの立場)、無能な哲学者気取りに思えました。
実存主義を排斥したような…兎角『キルケゴールを読め!』と(笑)

本書後半からは、いよいよ日本もアメリカ社会のような格差拡大社会が到来するような様相を呈し、選択自由の社会(希望的観測)を予言しています。
僕に言わせれば、人々の結び付きが緩くなって今までの結婚観が崩壊(離婚率上昇、シングルペアレントの普遍等)。でも現在進行の日本社会を見渡すと社会起業家やNPOの躍進を考えると、人々の結び付きが緩くなるということは有り得ず、『結び付き方そのものの転換』と思わずにはいられません。

総評としては…まぁまぁでした!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年9月7日
読了日 : 2010年2月18日
本棚登録日 : 2011年9月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする