物語イギリス人 (文春新書 12)

著者 :
  • 文藝春秋 (1998年11月1日発売)
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感想 : 9

シャツの話から始まる。

ダウンボタンシャツは由緒正しくないからダメという話を読んで、うわ、肩凝る国だなー(注、ちなみにイギリスには「肩こり」という言葉は存在しないから肩だってこらない。このブリカスめ…)と思いながらも、伝統と格式高く気高く、古いものほど価値があるという精神は、やっぱり格好いいな~と、あこがれる。

「正しいシャツ」は、隅々まで手入れが行き届きしみも汚れも一つもないまっ白なシャツ。スーツは黒か紺ダーク系。素朴と洗練、控えめでさりげない(かつ大胆な)センスを求められる。それを着こなす人々のカッコ良さにしびれてしまう。

移民やユダヤ人に(比較的)寛容で、人種のるつぼな多様性を持つ国。独特な感性を持ち奇人も多い。こだわりがあったり庭愛が強い。ガチガチな階級社会で飼い犬の犬種から階級の見分けがつく。たしなむスポーツも階級ごとに違いがある。上流階級はクリケットやポロ。上流階級に生まれるとしがらみとか作法とかマナーとか色々あって大変そう。ヘンリー王子とメーガン妃があーなったのも分かるような気がした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: #1(ダ)
感想投稿日 : 2021年7月26日
読了日 : 2021年7月26日
本棚登録日 : 2021年7月16日

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