新装版 新・パズル物理入門―常識を破ってみよう (ブルーバックス)

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著者 : 都筑卓司
newtongakuinさん 理科   読み終わった 

講談社ブルーバックスシリーズは自然科学全般の様々なテーマを一般読者向けに解説してくれるシリーズです。1963年に「科学をあなたのポケットに」というコンセプトでスタートし現在までに1500点以上の本を刊行しています。様々なテーマをいくつかに分類すれば次のようになります。「物理」「数学」「化学」「医学・薬学・人間・心理」「コンピュータ・エレクトロニクス」「地球環境・エコロジー」「経営科学」「技術・工学」「パズル・クイズ」
いわゆる理系人間はもちろん科学的な話題に興味のある文系人間にもこのシリーズは人気があります。数学や物理が苦手でもしっかり好奇心を満たしてくれるからです。アインシュタインの相対性理論について、中学生や高校生でも、なにか分かったようにしてくれるところがこのシリーズの魅力なのです。科学に興味を持たせるのにこの本が果たしている役割は大変大きなものだと思います。
今日紹介したいのは都筑卓司の『新・パズル物理入門』です。「常識を破ってみよう」という副題がついており、結果に意外性を伴うような問題を集めてあります。全体で95問の問題をそれぞれアルキメデスのパズル、ガリレオのパズル、ニュートンのパズル、ベルヌーイのパズル、アインシュタインのパズル、近代物理学者のパズルというように6通りに分類し、それぞれの学者の業績にちなんだ題材を含むよう工夫してあります。
物理学や高等数学を習っていなくても、答えをとりあえずひねり出すことはできます。そして意外な解答にびっくりすることになるのです。問題をいくつか紹介しましょう。
問18  重さも大きさも同じ円柱形の缶詰を二つ並べて斜面を転がす場合、缶詰の中身がジュースの場合と牛肉(個体)の場合では、どちらが早く転がるか?
①牛肉の方が早く下に着く。
②ジュースの方が早く下に着く。
問27  月はひと月に一度地球のまわりを公転し、さらに同じくひと月に一度自転している。では、月から見た地球は
①地球から月を眺めるのと同様、一日に一度月をまわる。
②ひと月に一度月をまわる。
③一年に一度月をまわる。
④地球は動かない。
問42 3192メートルの北岳山頂と、3190メートルの穂高岳の山頂を、まっすぐでたわむことのない頑丈な太い管で結び、2メートル高い北岳の側から水を流し込んだとき、この水はそのまま、穂高の側に流れ出るか?
問63  三角形の内角の和は180度である。しかし球面に描かれた三角形の内角の和は180度より大きくなる。では円柱の側面と円すいの側面に書かれた三角形の内角の和は、180度か、それより大きいか、小さいか、それぞれ答えなさい。
このような問題が目白押しなのです。答えは実際に本を読んで確かめてみてください。答えには解説がついています。
ちなみに本書は『パズル・物理入門』の続編です。

レビュー投稿日
2013年3月25日
読了日
-
本棚登録日
2013年3月25日
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