アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)

4.05
  • (78)
  • (84)
  • (50)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 602
レビュー : 94
著者 :
たまもひさん 国内ミステリ   読み終わった 

うーん、すばらしい!「開かせていただき光栄です」に続編があったとは。おまけにそれが前作を上回る面白さ。物語を読む楽しさを満喫した。

華麗にしてグロテスク。ダークでありながら上品。「少年十字軍」「海賊女王」そして本作と、ここのところ精力的に新作が出ていて、そのこと自体が驚異的だ。作品の趣はそれぞれ違うが、そこには一貫して透明な空気が流れている。こんな風に書ける人が他にいるだろうか。もうこれは唯一無二の皆川ワールドだ。

舞台となっているのは18世紀の英国で、その時代のことなどほとんど知らないに等しい。にもかかわらず、ああ、きっと人々はこんな風に生きていたんだろうと思わせられる、確かな感じがある。それはきっとこの世界が、作者の血となり肉となったものから生まれているからだろう。その厚み、陰翳の濃さに圧倒される。

ああだこうだと考えず、ただただ物語の流れに身をまかせて最後まで運ばれていく、こういう読書ができることはめったにない。堪能しました。はぁ~。

レビュー投稿日
2014年1月17日
読了日
2014年1月17日
本棚登録日
2014年1月17日
4
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワ...』のレビューをもっとみる

『アルモニカ・ディアボリカ (ミステリ・ワールド)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする