アンソロジー おやつ

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レビュー : 71
たまもひさん アンソロジー   読み終わった 

「お弁当」に続いて、こんどは「おやつ」。懐かしく、楽しく、しみじみと、それぞれのおやつが語られている。「お弁当」より明るく幸せな記憶が多いんじゃないかな。なんたっておやつだものねえ。

その中で、久住昌之さんがお母さんから聞いた戦時中の思い出話をつづった「おはぎと兵隊」が、ちょっと異色で忘れられない。終戦の二年ほど前、予科練四年生だった兄に会いに、おはぎをたくさん作って持って行った時の切ない話だ。久住さんは「たあいのない話だ」と書きつつ「でも、人に聞いた食べ物の話では、この話がボクは一番好きだ」とも書いていて、その気持ちはわかるように思う。

もう一つ、もうやっぱりうまいよねえ、と思ったのは村上春樹さん。3ページ足らずの短いものなのに、まったくなんでこんなに「読ませる」んだろう。こういうのを書かせたらピカイチだと思う。

レビュー投稿日
2014年3月11日
読了日
2014年3月11日
本棚登録日
2014年3月11日
4
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