戦国日本と大航海時代 - 秀吉・家康・政宗の外交戦略 (中公新書)

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本棚登録 : 247
レビュー : 25
著者 :
nhinhinhaさん キリシタン   読み終わった 

論旨明快で引用される資料も多く一気に読ませる。けれども、EmperadorやImperioをめぐる議論にはひっかかってしまう。秀吉や家康が西洋諸国からEmperador(皇帝)と呼ばれるようになったことについて、「日本の国家としての格は[帝国」であり、その君主は[皇帝」‥だった」「当時、世界最強を自負したスペインの国王はRey(王)‥、イギリスもオランダもフランスも王国であり、国王であった。一方、当時のヨーロッパにおける皇帝は神聖ローマ皇帝であり‥、EmperadorやImperioと称された徳川家康や日本は、それと並び称される存在として認識されていた」と論じ、そのような西洋諸国からの評価や畏敬こそが、日本が西洋の植民地となることを防いだ、というのが著者の論じるところ。でもスペインに簡単に植民地とされてしまったインカ(Imperio Inca)もアステカ(Imperio Asteca)も帝国とみなされ、その支配者は皇帝と呼ばれていた。わたしには、これまでヨーロッパ人に「王」(rei)と呼ばれていた各地の大名を服属させて、国内統一を果たしたからEmperadorと呼ばれたとしか思えない。

レビュー投稿日
2018年8月28日
読了日
2019年2月8日
本棚登録日
2018年8月13日
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