娼年 (集英社文庫)

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本棚登録 : 8879
レビュー : 1112
著者 :
ぴろさん  未設定  読み終わった 

石田衣良の文章ってすごいなぁ、と思った本でした。
なぜかものすごく印象深かったのが、はじめの方でリョウが氷をペティナイフで削っているシーンの描写。
室温のバターという表現がなんだかすごく好きでした。
やさしくて繊細で、意識しなくても光景が脳裏に滑り込んでくるような文章で、こんな文が書ける人ってほんとに少ないとおもいます。
大学生のリョウが、娼夫として働くうち、女性の欲望の深さや多様さ、魅力を知り、成長して行く話。
でも、安易に綺麗な話としてまとめるんじゃないところが好きでした。
そうはいっても身体を売る仕事は、こんなふうにお話にできるほど綺麗なものではないんだろうけど、フィクションとしてこれはこれでありだな、と。
とにかく文章の心地良さに浸れた一冊でした。

レビュー投稿日
2012年9月14日
読了日
2012年9月14日
本棚登録日
2012年9月14日
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