ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)

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本棚登録 : 15065
レビュー : 1796
著者 :
nico314さん 三上 延   読み終わった 

人見知りで、内気な古書店の店長・栞子さんと
そこで働く大輔くんが日常の中で起こる謎を解き明かす
ライトミステリ、第2弾。

この栞子さん、洞察力と真実を鋭く見抜く観察眼で、一見つながりのなさそうな事実をつなぎ合わせ、点を一本の線につないで、真実を浮かび上がらせる。そもそも警察が登場するような事件ではないので、真実がわかることが解決ではなく、誰かがそうするに至った経緯を導き出すことが知らされた人のもやもやとしたやるせない気持ちを昇華させ、納得の結末やまたは気持ちの落としどころを見出すことになる。


実生活の中で、こんな人が身近にいてくれたなら・・。
突然降ってわいた、理不尽に思えることが、実は何らかの意図や
策略があり、たまたまそれに巻き込まれただけで、あなたには非はなく、損な役回りをさせられただけだよと教えてもらえたら、必要以上に落ち込むこともないだろうに・・・。

大きなことから小さなことまで、日々、途中が見えないために不思議に思えたり、謎だと思われていることがたくさんあるけれど、
それ以上考えるのを諦めてしまっていることが多いもの。

謎解き以上に2人の関係も気になる所。
お互いにふとしたことから名前で呼び合う仲になり、
古書店廻りと称して2人でドライブに出かけ、
距離が縮まったように思えるふたり。

誰かのことを深く知ろうと思ったら、詮索めいたこともせざるを得ないんじゃないかな(P252)

と大輔くんが心の中で考えるあたり、この先の成り行きが大変楽しみです。
気になるということは、「あなたのことが知りたい!」という
欲求と平静を装うふりを行き来しながら、心のざわざわした感じを味わうことだと思うのです。

レビュー投稿日
2013年2月15日
読了日
2013年2月14日
本棚登録日
2013年2月15日
9
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『ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)』のレビューへのコメント

まろんさん (2013年2月16日)

「あなたのことが知りたい!」という欲求と平静を装うふりを行き来しながら、
心のざわざわした感じを味わう。。。
う~ん、素敵!さすがnicoさん♪

現実世界では、もうなかなかそんな気持ちを味わえる機会はなくなった私は
本の中で、大輔くんと栞子さんの奥ゆかしい恋の行方を見守ることで
ざわざわやらきゅんきゅんやらを、お裾分けしてもらうことにします♪

nico314さん (2013年2月16日)

まろんさん

うふふ
実は私もリアルな世界での恋心を味わうこともなくなり、ずいぶん経ちます。とほほ・・・。

松潤いいな♡ とか、
長谷川博巳や綾野剛(←大河ドラマの役柄)
いいな♡ とか
香川くん、長谷部さんいいな♡ とか
あとは、本のキャラクターに
妄想するばかりの毎日でした。

しかーし
お稽古ごとの先生にときめきを感じるようになると(これもやっぱり妄想の域をでませんけど、ね)
少しばかり現実世界も彩りが鮮やかになったような気がしています。
実は最近、お仲間さんたちもその先生を選んで、出席率が高くなり、同じように思っていたことを知って、ますますミーハー度があがっています。

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