- 脳が悦ぶと人は必ず成功する (Nanaブックス (0072))
- 佐藤富雄
- ナナ・コーポレート・コミュニケーション / 2008年6月26日発売
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2012年7月31日
- 西洋の飾り紋 (クラシックパターンシリーズ)
- マール社編集部
- マール社 / 1983年5月20日発売
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和書では珍しいほど図柄のパターンが豊富に掲載されていて、西洋の紋章や図柄を参考にしてデザインを考えるときにはとても参考になります。
図柄はきちんと整理されて配置されていて、ひつじといった動物名や腕などの体のパーツ名、ドラゴンや人魚といった架空の存在などに細かくジャンル分けされているので目当ての物を見つけるのも容易です。
紋章などでは、森護さんが紋章学の本を出版されていますが、この本は純粋にデザインのコレクションなので、紋章の由来や背景を知りたい人は森護さんの著書をお読みになると良いかと思います。
2012年7月31日
「世界シンボル事典」「イメージ・シンボル事典」などに比べると、文章も簡潔で内容の膨らみにかけるところがある。
ただ本のサイズは大分コンパクトなので、携帯して移動中に読みたい人には良いかもしれない。
いずれにしても補完的に扱うには良いが、辞書引きとして使うには少し物足りない。
網羅的に書いてある大著を持っている人が、2冊目として買うのはオススメ。
2012年7月27日
- 図説世界シンボル事典
- ハンス・ビーダーマン
- 八坂書房 / 2000年11月1日発売
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象徴辞典の大著で、ヨーロッパにおけるシンボルの意味を中心に解説しつつもアジアや南米におけるシンボルの意味への裾野を広げて記載している。
現代の深層心理学では、C.G.ユングの考えにしたがって、イメージが生み出されるモチーフの形態にはアーキタイプが存在すると考えられている。
そこには全世界に共通の普遍的アーキタイプがあり、私達の心象や精神に少なからぬ影響を持っている。(ただし、これは全く根拠のない非科学的なものと否定する学派もある)
シンボルから私達が受ける印象というのは、個人的な経験もさることながら、生まれ育った文化的背景の影響も非常に強く受けているので、ある意味で象徴の与える印象とは自身の内面の投影ともいえる。
単純に読みものとしてツラツラと読んでも面白いが、自分のもつ印象と書かれている意味を対比させる一層読み応えがある。
またシンボルの多くが一義的な意味に定義されるのではなく、様々な意味を持つのは興味深い。
一例をあげると、特に竜は西洋では邪悪な敵の象徴としてよく描かれるのに対し、東洋の龍は自然界の聖霊といったイメージをもつ。
アト・ド・フリースのイメージ・シンボル辞典と並ぶ、大著でどちらも甲乙つけがたいが、こちらのほうが図も多く平易で読みやすい。
2012年7月26日
- 試験勉強の技術―東大・司法試験に一発合格
- 柴田孝之
- ダイヤモンド社 / 2010年3月11日発売
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試験勉強の技術と書いてあるが、暗記法などといったテクニック的なものよりも、どのようにシステマチックに勉強して、勉強全体の効率を上げていくかということに多くのページが割かれている。
特に、「分からない問題を分かるようにすることは100%の質の勉強であり、わかる問題をいくらといても学力は上がらない」というのは、人によっては耳が痛いのではないだろうか。
えてして私たちは、自分の慣れていることばかりをやりたがるので、解けなかった問題やわからないことには無意識的にも避ける傾向が強い。
この例にかぎらず、感情的な行動によって勉強の質が落ちてしまうのを防ぎ、きちんとした目的意識をもった勉強していくことで、誰でも学力をつけ試験に合格できる勉強をする方法論や勉強自体に対する考えた方が書かれている。
小手先のテクニックや精神論ばかりを書いている勉強本が多い中、学問に王道なしと言われるように、勉強に対する姿勢そのものも特別なものがあるわけではない。
しかし、筋道の通った合理的、論理的な思考に基づいて着実に勉強する人は少ないので、この本に書かれている至極当たり前のことを確実にこなすだけで、非常に大きなアドバンテージを得ることができる。
91篇のエッセイと最後にFAQがあるが、真剣に勉強をしようと思っている人は、まずは通しで読み、毎日一遍ずつでも読みなおして自分に染み込ませると良いかと。
ただし、あくまでも書かれていることは、至極当たり前の事。中には読んでみて「なんだ当然のことじゃないか」と拍子抜けする人もいるでしょう。
しかし、多くの人が視野が狭くなってきちんとした勉強法を確立できていないのも事実。
自分に自信がある人も、一読してみると得るものがあるかもしれない。
この本に書かれている、「勉強への意識と姿勢」がしっかりと血肉になれば、単なる試験勉強に限らず、「学ぶこと」に対する力がつくはず。
2012年7月3日
レバレッジシリーズを書いている本田直之が書いた小説仕立ての変化球レバレッジ本。
小説仕立てであるけれども、あくまでも物語風レバレッジシリーズと考えたほうがいいと思う。
リストラ寸前の目立った能力もない社員が、当たることをかけらも期待されていない新雑誌創刊に、他のいわくつきでとばされてきた寄せ集め社員チームで奮闘するというお話。
強調したい考えが太字で書かれているので、読んでいるとそこで妙に現実引き戻されます(笑。
レバレッジの考えを知りたいなら他の著作を読んだほうがいいし、小説仕立てのものがいいなら、「もしドラ」のほうが楽しめるかと。
「走る」ことに関して何か面白いことは書いてないかと期待して読みましたが、まあ・・・そこに期待していた私が間違っていたと思います。
しかし純粋に小説として読むにはちょっとという感じだし、物語でビジネスを教えるにしては話が非現実的にうまく行きすぎてるのではないかと・・・。
ひとつだけ記憶に残った文章があるので書いておきます。
中国のことわざらしいですが、
「日本人は一人だと豚だが、三人集まると龍になる。中国人は一人なら龍だが三人集まるとただの豚」
著者のシリーズのファンなら、また違った側面が見れていいかもしれません。
2012年3月24日
- 考具 ―考えるための道具、持っていますか?
- 加藤昌治
- CCCメディアハウス / 2003年4月4日発売
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「考具」 考えるためのツールを集めて紹介している本。
約20個の考具が、章に分かれて説明されているが、同じものが違う使い方で紹介されていたりもするので、何個かは被っている。
内容的に斬新なものは見当たらないけれども、こういった考える系、発想系のツールが一冊にまとまって説明してあるので、煮詰まっていたり、アイディア枯渇状態にある人には助けになる本。
他の色々な思考ツールの本を読んだけれども、大体この本でカバーされているので、まずこの一冊を読んで、特に惹かれる方法などがあったらそれについて詳しく書かれている本を読むといい。
”アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない”
”デザインはわがまま→思いやり”
などなど、著者の経験からくる言葉もあるので、読んでいて退屈しないし、サクサク読める。
2012年4月3日
2012年4月2日
- 減らす技術 The Power of LESS
- レオ・バボータ
- ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2009年8月5日発売
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2007年の世界ブログ大賞に選ばれたというブロガーが書いたタイトル通りの「減らす」本。
正確には、効率化と無駄なものの排除なので、既存の仕事術のたぐいとかなりかぶる部分があるが、いかに効率的に処理するかよりは、いかに負担を減らすことで逆にパフォーマンスを上げるかに特化しているので、仕事術本を結構読んでいる人でも参考になる部分はあるかと。
特に色々な意味で「絞ることの大切さ」を訴えてる本は少ないので、やることが溢れて処理できないように感じている人にはおすすめ。
ただ内容的には繰り返しも多いので、そこらへんも減らす技術を見せて欲しかった。
2012年3月25日
- 枕革命 ひと晩で体が変わる (講談社+α新書)
- 山田朱織
- 講談社 / 2004年9月22日発売
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第一章 健全な心と身体は睡眠中につくられる。
第二章 「枕不眠」ではありませんか?
第三章 正しい枕の選び方、教えます
第四章 枕選びのケーススタディー
第五章 整形外科医が教える「正しい睡眠」
1.概要
枕に関しては、色々な意見があって玉石混交だけれども、この本では論理と経験に基づく筋の通った「枕論」が書かれているので、ぷらっと立ち読みした際にそのまま買ってみた。
週の三分の一ずつを、整形外科医として、頚椎症やリウマチ、睡眠無呼吸症候群の研究者として、残りを枕屋として過ごしている一風変わった医者の書いた本。
2.内容
2003年に行われた調査によると、日本人の約20%にあたる2400万人が睡眠障害に苦しんでいる。
アメリカではなんとその倍に当たる約40%、日本の人口とほぼ変わらない人口の人たちが不眠症だが、お陰様で「快眠産業」は大盛況。
「グッド・スリープ」を題する新しい商品やサービスが引きも切らない。
まあ、快眠産業が成長産業となっているということは、人類の不眠環境は悪化しているということで、本末転倒な展開になっている。
ちなみに、現在の枕に満足しているかというアンケートでは、満足が12%、どちらでもないが28%、不満が60%とのこと。
第一章では、現代の睡眠事情と、睡眠の仕組みについて解説している。
ここらへんは、睡眠関連の本を読んだことがある人なら流せる内容。
二章から本格的に不眠の話に移っていく。
まず不眠症にはおおまかに4つのタイプがある
1.入眠障害
2.途中覚醒
3.早朝覚醒
4.熟睡障害
そして著者のいう「枕不眠」どのタイプにも潜在的に潜んでいる。
これは体に合わない枕を使うことで、1から4までのどのタイプの不眠症も現れる。
この体に合わない枕というのはニアリーイコールで寝返りのしにくい枕。
身体に合うためにはやはりオーダーメイド枕が必要だが、市販のものはそもそも計測方法が間違っている場合が多いし、顧客の好みを優先しすぎるきらいがあるので、体に合うものよりも客の感覚を重視してしまい、いくらオーダーメイドでも結局、不満足な結果に終わる場合が多い。
著者の医院では、患者にあった枕の調整をおこなっているそうだが、人間の感覚は微妙なもので5mmの違いでも結構な精度で自分のぴったりあっている高さを発見できるらしい。
本書では、枕の選び方から、せんべい座布団を使った自作枕の作り方まで説明してあるので、自分で作ってトライしてみたくなる。
また枕だけでなくマットレスが重要なのも言うまでもないが、どういったマットレスがいいかの解説はあっても、どうすればいいのかは書いてない。
良いマットレスを手に入れる方法もできれば書いて欲しかった。
私も自分の枕に不満足まで行かなくても、バッチリとキマっている感じはしないので、ぜひ自作枕に挑戦してみたいのだが、せんべい座布団がない・・・。
家にかならずあるものでもないので、代替品の提示をしてくれると助かるのだが・・・。
一体どこで手に入るんだろう・・・、せんべい座布団・・・。
2012年4月3日
- 臓器は若返る メタボリックドミノの真実 (朝日新書)
- 伊藤裕
- 朝日新聞出版 / 2010年8月30日発売
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まず表紙についてる内臓脂肪の写真に驚かされる。
胃が内臓脂肪の海に浮いている写真なのだけれども、その脂肪が鳥のもも肉とかについている脂にそっくり・・・。
直感的に、これはよろしくないというのが一目でわかる。
2012年4月2日
- 禅、シンプル生活のすすめ (知的生きかた文庫 ま 41-1)
- 枡野俊明
- 三笠書房 / 2009年6月19日発売
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1ページ1話形式で禅の精神に基づいたちょっとした「非日常的心の在り方」が書かれている本。
2012年3月24日
- はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
- デビッド・アレン
- 二見書房 / 2008年12月24日発売
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2012年3月20日
- 西洋音楽史: 「クラシック」の黄昏 (中公新書 1816)
- 岡田暁生
- 中央公論新社 / 2005年10月25日発売
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西洋音楽の起こりから現代に至るまでの「流れ」を書いた本。
教会音楽とグレゴリオ聖歌、そこからルネサンスの調和の音楽へといたり、バロック時代の構造の音楽、そしてそこから脱却するように生まれたロマン派。
音楽そのものよりも、どういった時代背景と空気でその時代の音楽が生まれてきたかを説明していて興味深い。
特に中世において、音楽は「世界を調律するもの」、一種の神性の体現として捉えられていたというのは、現代の感覚からかなりずれていて面白い。
(それゆえ、グレゴリオ聖歌などは、神聖さと厳粛さのために現代の不協和音であるドソが和音で、ドミソは不協和音と考えられていた。)
私たちが思うように音楽を楽しんでいたわけでなく、音楽を娯楽と捉えるようなったのは、ルネサンス以降であり、当時広まり始めた印刷技術によって、一気に芸術としての音楽が開花して行った。
パトロン=貴族やブルジョワのために音楽が作られたバロック時代の音楽から、まさに大衆の音楽となったロマン派の時代。
そして、現代のポップ音楽が、旋律構造的にもその感情喚起という点からも、ロマン派から上っ面が変わっただけで中身は変化らしい変化が起きたわけではないというくだりがある章は、クラシック愛好家もポップスしか聞かない人にも読んで欲しい。
クラシックを漫然と耳触りが良い音楽として聞いていた自分には、バックグラウンドがわかることで色々といままでになかった視点が得られたし、のめり込んで一気に読んでしまった。
音楽史に興味があっても、あまり知識はないし、緻密に歴史を書き連ねている重い本はちょっとという人にとてもおすすめ。
ただ最低限の世界史の知識がないと楽しめないかもしれない。
2012年3月22日
サブタイトルでも分かる通り、「ミトコンドリア」が体にとっていかに重要な役割を果てしているか。
また「ミトコンドリア」を活性化することで、健康と長寿を実現する方法がメインに書かれています。
「ミトコンドリア」と「活性酸素」が話の大きな主軸ですが、全編を通じてわかりやすい文で書かれていてサラっと読めます。
健康法も当然「ミトコンドリア」を増やすものになりますが、とてもシンプルで、
・「マグロトレーニング」をする
・いつも背筋を伸ばす
・寒さを感じる環境で運動をする
・空腹になる生活をする
といった感じで、ページを割いて詳細を説明しています。
骨子としては、要するに「ミトコンドリア」が増えるか或いは活性化するようなことを継続してやると、体のメンテナンス機能を良好な状態に保たれ健康で長生きができるという論理。
上記の運動は、体に「エネルギーが不足している」というシグナルを与えることで、「ミトコンドリア」を増やすことができる。
筋肉と同じようなもので、負荷をかけることで能力を引き出すことができるということです。
特に運動をしないで不健康になり、疲れやすくてさらに運動をしないと、体のエネルギー生産能力がひたすら低下し、悪循環に陥ってますます不健康になりやすいというのはよく知られていますが、単純に筋力低下→基礎代謝の低下と捉えるより、「ミトコンドリア」のエネルギー生産を絡めて考えるとミクロとマクロで似たようなことがおきてて面白いです。
結びに「活性酸素」を発生させない生き方を書かれていますが、やはり「ゆっくり生きる」ことが大事なようです。
心でも体でも急な負荷がかかることは、「活性酸素」を発生させます。
その逆で、心も動きもゆっくりとして、心身ともに余裕があることが、健康長寿の秘訣です。
まあこれはよく言われていることですが、ミトコンドリア的にもそういうオチになるということで。
ミトコンドリアは「ゆっくり」の先に現れるそうです。
先ほどの運動をするという下りと少し矛盾するように聞こえますが、本を読んでくれれば納得できると思います。
あまり科学的に深いとこには触れない平易な内容で理解しやすいが・・・、もうちょっと突っ込んだ話も書いてくれても良かったかも。
なかなか他の健康本でみない視点で書かれているので、「ミトコンドリア」で興味を引かれるなら、一読の価値はありです。
2012年3月15日
- 奇跡が起こる半日断食 (ビタミン文庫)
- 甲田光雄
- マキノ出版 / 2001年12月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
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半日断食の効用と実践方法、症例が書いてある本。
この本の薦める半日断食は、よくある朝食抜きスタイル。
①朝食をとらずに、水分のみ。
②食事量も控えめにし、間食はしない。
③水分は、生水か柿の葉茶。
④肉や乳製品、油、刺激物は避ける。
半日断食を始めると、便秘になる人も少なからずいるので、水酸化マグネシウムを水に垂らして飲むのを薦めている。
そして、さらに可能であれば週に一回、一日断食を行う。
ただ一日食べないと、きついと感じる人も多いので、しいたけ、こんぶ、醤油、黒砂糖でつくるすまし汁と水分だけで過ごすのもOK。
すまし汁のレシピは本に詳しく書いてある。
断食によるメリット
1.眠っている本来的な力を呼び覚まし、体質をかえる
2.断食は快感をもたらす
3.断食はエネルギーの利用の仕方を変える
4.断食は宿便を排泄する
5.環境毒素を排泄する
6.自己融解をおこす
7.遺伝子を活性化する
8.スタミナをつける
9.免疫を上げる
10.活性酸素を減らす
現代の日本は、普通に生活しているだけで食べ過ぎになりがちなので、内臓の負担を減らすという意味でも、半断食ぐらいするのは体にとても良い。
一日断食をするとさすがに空腹感で辛いけれども、朝を抜くぐらいは大した負担にならないので、興味のある人は試してみると良いのでは。
自分は、朝は食欲が無いので、軽く何かを飲むだけにすることが多いのだけど、これからは青汁か水だけにして過ごしてみようと思う。
2012年3月28日