プラグマティズム (岩波文庫 青 640-1)

  • 岩波書店 (1957年5月25日発売)
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感想 : 26
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お父さんはシャーロック・ホームズのモデルの一人、自身も偉大な最高裁判事Great Dissenterのオリバー・ウェンデル・ホームズの考え方とされているプラグマティズムをきちんと理解したいと思い、読んでみた。まさに教条主義と判例主義の違いのような、大陸法系のどちらかというと正しい法があるというイデア的な考え方とそれって違いがどこになるの?考える意味あるの?的な徹底した経験主義の違いと理解した。考え方としては、最初の第二講までで大体理解できる。あとは現実の問題への適用、例題、あてはめといった講義になる。回を追う毎に、アメリカで開拓時代を生き抜いていく上で重要な考え方だったのだろうなと想像できた。
大人になった自分はたぶんプラグマティズムだけでは解決できない、説明しにくい問題もあるだろうなということもわかってきたけれど、分析の手法として、プラグマティズムを用いて突き詰めていくのは悪いことではないと思う。それにプラグマティズムは、違いを認める考え方であるので、相手にも変化にも寛容であるところがとても好ましく、また使いやすいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年2月10日
読了日 : 2014年2月10日
本棚登録日 : 2013年1月3日

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