文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫 ダ 1-2)

  • 草思社 (2012年2月2日発売)
4.05
  • (493)
  • (508)
  • (293)
  • (46)
  • (12)
本棚登録 : 7637
感想 : 479
3

エピローグ残して放置してた、「銃・病原菌・鉄」をようやっと読了。

面白かったんだけ、ちょっと期待値あげすぎちゃってたな…
目から鱗な話がいろいろあるかと思ってたけど、そうでもなかった。
まぁ「病原菌」の話なんかは、ハードカバー版がでた直後に読んだら、たぶん目から鱗やったんやろけどなぁ
この本の影響だと思うけど、この10年でいろんなところで聞いちゃったんでねぇ。
あ、大陸が横に広がってるほうが、文明伝搬に有利ってところは、なるほどなぁでした。

事例の上げ方は懇切丁寧で、それはダイアモンドさんの学問的な誠実さのあらわれだと思うんで非常に好感は持てるのですが、実際読んでると冗長に感じちゃうんよねぇ…

ヨーロッパ人が世界を制覇したのは文明の育まれた環境によるもので、人種的に優越性があったわけじゃないというが本書を通じて著者が明らかにしたかった点で、何度も繰り返し述べられるわけですが、日本人からすると、そりゃそうちゃう?って感じなんよねぇ。

あれだけ何度も繰り返すってことは、やっぱり白人社会じゃ白人優越の偏見って強いんやろなぁと思った次第。

山形浩生氏の訳した日本についての補遺も読んでおこう
http://cruel.org/diamond/whoarethejapanese.pdf

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:
感想投稿日 : 2012年9月2日
読了日 : 2012年9月2日
本棚登録日 : 2012年9月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする