ちょこっとだけ読んだ。
これいいなあ。そのうちちゃんと読みたい。
セクマイの本。だけど、みんなのセクシュアリティの本。
レズビアンというのはこういう人ででもこういうケースもあってゲイはこういう人だけどこんなパターンもありでトランスの人とこう重なる部分もあるけど違う部分もあってヘテロといえどもここは他人事とは言えず……要するに人それぞれです。という話。
だよねー。
性別なんて自認はもとより生物学的な部分さえグラデーションだから、すべての在り方を説明しようとすれば、分類分類で細切れにして、結局「この人の場合はこうです」としか言えなくなる。
マイノリティの多様性を語ったら、マジョリティの多様性にも気づかないわけにはいかない。
だから、誰もこぼさずに人を考えるには、みんなを違ったものとして受け入れるのが確実かつ簡単だ。
分類して細かい定義をいちいち覚えるのは大変だけど、
人づきあいに必要なのは相手の好みを把握することじゃなくて、
わからなければ聞く、無理強いしない、それだけなんだよなあと思った。
真摯かつ軽快に、自分の頭で考えさせる。
マジョリティじゃない集団がまったく目に見えない存在にされている間は、ざっくり定義して「マジョリティとは違う、こんな特徴を持った人がいる」と主張しなければ存在を気付かせることができない。
名前の付いたマイノリティグループの存在を認識されたら、やっと個々の在り方を語れるようになる。
セクシャルマイノリティもマジョリティも合わせて、セクシュアリティの多様性を分断せずに楽しく語れる本がでてくる時代なんだなあとホクホクしちゃう。
レズビアンをみて「美人なのにもったいない」とか、ゲイを評して「女性の気持ちをわかってくれる」とか言っちゃうような、きっちり分類された枠の中で生きている人にぜひ読んでもらいたい。
- 感想投稿日 : 2014年3月27日
- 本棚登録日 : 2014年3月27日
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