新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)

4.06
  • (792)
  • (488)
  • (638)
  • (14)
  • (2)
本棚登録 : 4795
レビュー : 217
著者 :
nikunikunickさん 文学   読み終わった 

池田屋事件、禁門の変を経て、長州の暴発は抑え込まれる。この激動の間でも、竜馬はより冷静に時勢を読み自分の志を揺るがさない。だがその意志とは裏腹に、神戸海軍塾は解散となり、竜馬の師である勝と一時の別れとなる。勝は幕臣でありながら、竜馬と西郷になら幕府を倒されても良いとまで言う。勝の天界から日本、世界を見下ろすような視野とそれを所以とした言動には驚かされるばかりだが、その勝にそこまで言わしめた竜馬と西郷も常人でなかったことがよく分かる。そして竜馬と西郷が勝の紹介により対面したのである。初対面の場で無邪気に鈴虫を捕る竜馬。一ヶ月後に竜馬が来る時も鈴虫がいるよう取り計らう西郷。大きな身体で偉大な歴史を残す二人と小さな鈴虫の対比の描写が可笑しかったが、西郷の言葉を借りると「大事をなすには無邪気で私心がないことが肝要じゃ。」と教えてくれる印象的な場面だった。この二人がいよいよ共に歴史を動かしていく。

レビュー投稿日
2018年1月9日
読了日
-
本棚登録日
2017年11月29日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)』のレビューをもっとみる

『新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする