砂時計のような円筒世界や、天地が逆転した世界など、想像を思うまま巡らした世界観がとても魅力的だった。
物理学は苦手なので、そういった面では楽しみきれなかったのが残念だけど、科学と物語とがバランスよく絡み合っていて、分からないところがあっても苦にならなかった。
それぞれの短篇ごとに迎える別れの場面はほろ苦いが、最後の一篇によって別れと出会いが結びつけられるところが気持ちいい。読み終わってもまだしばらくこの不思議な感覚に浸っていたくなる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2015年6月13日
- 読了日 : 2015年6月12日
- 本棚登録日 : 2015年6月12日
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