のぞきめ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年11月30日発売)
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本棚登録 : 416
感想 : 63
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作者と同姓同名の「三津田信三」が収集した二篇の怪談の話。
はじめにこの二篇を発表する経緯が載っており、最後に二篇の解釈が行われている。
最初の「覗き屋敷の怪」はリゾートバイト中の大学生が体験した話で、都市伝説風の話となっている。
次の「終い屋敷の凶」は、民俗学者が若い頃に体験した群落での出来事。
時代の異なる二つの怪談だが、「誰かに覗かれている」「体が捩れる死体」「若者が訪れた村」などいくつもの共通点が見つかる。

二篇目の怪異は終章で謎解きがなされ、ミステリー的な解決がなされる。村ではいないように扱われていた少女が鍵となるが、この少女は祟りを抑えるために村に縛り付けられていると知ると、村の端にあるという意味の「終い屋敷」が、少女を祠に仕舞っておく「仕舞い屋敷」にも読めることがわかる。

しかし一遍目の怪異については特に説明がされず、ホラーの後味の悪さがある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー
感想投稿日 : 2019年8月31日
読了日 : 2019年8月31日
本棚登録日 : 2019年8月25日

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