余と万年筆

  • 青空文庫 (2002年5月27日発売)
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本棚登録 : 13
感想 : 5

万年筆に関するエッセイ。小説よりちょっと文体が難しいような気がする……読みやすさを考えていないというか。

丸善で最上等の万年筆が300円って、ちょっと前のプレピーやないか! 「一般の需要が10円内外の低廉」とされているから、カクノと考えると高価な万年筆は0を2〜3つつけたくらい?

「餞別にもらった万年筆を、器械体操の真似をして壊してしまった」って、どういうこと!? それよりも、何してんの!? オモロイ人なの!?
→調べてみると、「長い船旅で運動不足になるから体を動かそうと、得意な機械運動で鉄棒をしているときにポケットに入れたままだったため折ってしまった」とのこと。万年筆をくれた親戚というのは妻の妹で、妻宛の手紙で謝罪している。

万年筆にインクを入れることを「飲ませる」と今でも言う(一部)けど、漱石は万年筆ではなく「ペリカン」と書いているから、鳥にインクを飲ませたり、鳥と仲違いをしているみたいで面白い。狙ったのかな?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年11月18日
読了日 : 2024年11月18日
本棚登録日 : 2024年11月18日

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