戸村飯店 青春100連発 (文春文庫)

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本棚登録 : 1713
レビュー : 252
著者 :
ニセ人事課長さん 2012年読んだ本   読み終わった 

なんともベタなタイトルやねぇ。
大阪下町の中華料理店の2人息子、要領も見た目もいい兄ヘイスケとボケがうまく単純明朗な弟コウスケ。交互に2人の視点から描かれるお話は、要領よく見える兄も実は不器用で、弟もやっぱりそのまま不器用で、互いに互いのことが見えずに、もとより自分のことも分からずに、何となく波長が合わない中で、兄が卒業・上京して初めて別々に暮らすのをきっかけに見えていなかったものが見え出す…。
こう書いてしまうと、確かにお話もベタやねぇ。でも、これで悪くない。
この歳になってこういうお話読むと、話の如何に拘わらず、自分のこと、自分と父のこと、自分と弟とのこと、自分の息子たちのこと、息子同士のこと…、図らずもそういう家族構成なんで、何となく身につまされるところが多々あって、ある種の感慨に浸っちゃうんだよねぇ。
うちも店をやってて誰も継がずにそれっきりになっちゃったんだけど、今になれば、まあそれで良かったという感じで、息子二人も自分の好きなところに就職してくれりゃあ、それもまたそれで良いんだろうと思える。
上手く言えないけどそういった男同士の親子や兄弟の機微が、関西をネタにしながら(まあ、関西の人がみんなああだと思われるのはなんだけど)、巧いこと描かれてると思う。

レビュー投稿日
2012年1月21日
読了日
2012年1月18日
本棚登録日
2012年1月21日
3
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