菓子屋横丁月光荘 浮草の灯 (ハルキ文庫)

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本棚登録 : 141
レビュー : 12
ニセ人事課長さん 2019年読んだ本   読み終わった 

「菓子屋横丁月光荘」の2冊目。
どこかで読んだような話と思えば、三日月堂の最終巻に出てきた古書店・浮草の話じゃないか。
店番の安西さんは、同じ巻の第2話の就活に悩む女子大生だよね。
ネットで見ると、作者は同じ時期にこれらの話を書いたようで、あちらの話をこちらから見ればという趣向。

何という話でもなかった最初の巻だったが、この巻になって、三日月堂に近しいテイストを感じて、なかなか良くなってきた。

昔と違って、歳を取って、最近、仕事で気持ちの通わない人とやり取りするのが億劫になっているのだけど、『人とかかわるのに痛みはつきもの。心を閉じてしまえばどんどん鈍感になれる。まわりになにも働きかけないでいれば、傷つかない。だけど、それじゃダメなんだ』なんて、ちょっと耳が痛いやね。

また、この作者には父子の関係の話が良く出てくるのだけれど、『子どもを育てるためにお金と労力をかけるのは、子どもが大事だからだと思うんです。命がけで育てるからこそ自分の価値観を押し付けたりもする。祖父が生きてるうちにそのことをわかってたら、もう少し話せたのかも、って思いました』とはなかなか思いつかないし。
私は父に対してこう思えなかったけど、息子は私に対してどう思っているかなぁ。

レビュー投稿日
2019年9月29日
読了日
2019年9月26日
本棚登録日
2019年9月29日
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