クララは、AFという人のために作られた人工的なロボット。少女とともに過ごし少女のために尽くす未来の物語。
AFと人間と交流することで、どんな物語になっていくのか。クララ視点で、クララから見えるもの、感じられるものが全ての世界で、クララを語り手にしている。
AIからみたら、情報をどう感じ、どう処理されているのか、この小説ではそれに意欲的に取り組んでいる。AI視点でクールでメカニカルな描写で、淡々とした印象を与え、ある意味人の主観を排除した一人称の物語となっている。賢くなりすぎたAFの思考過程が分からないから心配との人々の気持ちもある。
良いAF=良い友達になることを使命とした、近未来のアンドロイドの物語であり、読み進めるなかでその行く末を考えさせられます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年7月5日
- 読了日 : 2023年7月5日
- 本棚登録日 : 2023年7月5日
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